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紫外線による身体への影響を防ぐ方法(?)

?日焼け止めを上手に使うために知っておこう

衣類などで覆うことのできないところには、大人はもちろんのこと、子どもも上手に日焼け止めを使うことが効果的です。乳児の場合は、紫外線の強い時間は外に出ないようにする、また、覆いをするなどの工夫をすれば、日焼け止めを使わなくてもよいと思います。

日焼け止めには、リキッド、液状(2層タイプも含む)、乳液、クリーム、ジェル、スティック、スプレー、シート状など多くのタイプがあります。いずれの日焼け止めにも、紫外線防止効果を発揮させるために、普通の乳液やクリームの成分に加えて、紫外線防止剤が配合されています。紫外線防止剤は、紫外線吸収剤(有機系素材)と紫外線散乱剤(無機系素材)との2つに分けられますが、日焼け止めには数種類が組み合わされて入っています。紫外線吸収剤は、塗った後に皮膚が白く見えないという非常に優れた特徴を持っている反面、まれにアレルギー反応を起こす人がいます。一方、紫外線散乱剤は、少々白く見えますが、アレルギーを起こすことがほとんどありません。子ども用として売られているものや、皮膚の敏感な方用の日焼け止めは、紫外線散乱剤のみを含んでいるものが多く、「紫外線吸収剤無配合」とか「紫外線吸収剤フリー」あるいは、「ノンケミカルサンスクリーン」といった表示がされています。日焼け止めなどに含まれている成分はすべて容器などに表示されていますので、何が入っているのかを知ることができます。

日焼け止めの効果は、SPF(Sun Protection Factor)とPA(Protection grade of UV-A)で示されています。主としてUV-Bを防ぐ指標であるSPFの測定方法は次の通りです。人の背中の何も塗っていないところ(試料無塗布部)に太陽光に近似したランプを使って5、6段階の量の紫外線を一定時間照射し、翌日かすかに赤くなった場所のうち一番少ない紫外線量を最少紅斑量(MED)とします(試料無塗布部のMED)。同様に、日焼け止めを塗ったところ(試料塗布部)にも紫外線をあてて、こちらも翌日かすかに赤くなる一番少ない紫外線量を求めます(試料塗布部のMED)。そして、これらの比(試料塗布部のMED÷試料無塗布部のMED)がSPFになります。10名以上の人の平均値を求めて表示しています。塗らない場合と比べて何倍の紫外線量をあてると翌日かすかに赤くなるかを示しています。

一方PAは、UV-Aを防ぐ指標です。太陽光に近似したランプからUV-Bを除去したUV-A照射光源を使ってUV-Aを皮膚に照射すると、数分で皮膚が黒くなります。短時間の照射ではすぐに消えてしまいますが、照射量が多くなると数時間以上黒化が持続するようになります。その黒化を指標として、SPFと同じように試料塗布部と試料無塗布部との比を計算した値(UVAFP)を求め、このUVAFPの大きさにより4段階(PA+、PA++、PA+++、PA++++)に分けてUV-Aの防止効果を表示しています。+が多くなるほどUV-Aを防ぐ効果が高くなります。

日焼け止めの効果や特徴(耐水性の強弱・紫外線吸収剤の有無・タイプなど)は、それぞれの商品によって異なります。記載されている説明をよく読んでから、好みのものを使いましょう。ここでは、一般的な使い方について説明します。

日焼け止めを使う際は、いつ、何をするときに使うか、によって選びましょう。日常の洗濯物を干したり買い物をしたりする程度であれば、それほど数値の高くない日焼け止めで十分対応可能です。また、「日焼け止め」とは表示されていなくても、日中用の乳液・クリームなどでSPF・PAが表示されているものも有効です。一方で、紫外線の強い季節に、かなり長時間戸外に出る場合(炎天下でのスポーツ、ハイキング、海水浴など)やスキーなどのウィンタースポーツの際には、高い効果をもつものを、海やプールなど水に入る場合には、耐水性の高いものを選んで使いましょう。

日焼け止めは、戸外に出る前に塗りましょう。塗る量は、顔では、手のひらに取る場合、1円玉を置いたくらいの面積が埋まるようにして、2回塗ります。塗り方は、手のひらに取った量を顔の数か所に分けて置き、そこから伸ばしていきます。また、太陽光にさらされやすいところ(鼻の頭、肩、背中の上部など)は念入りに塗りましょう。

日焼け止めは、皮膚の上にあってはじめて効果を発揮します。そのため、一旦塗った日焼け止めも、そのあと手や衣類に触れることによって、あるいは、汗をかいたり、それをタオルやハンカチで拭いたりすることによっても落ちてしまいます。落ちたと思ったときには、すぐに重ね塗りをするか、そうでなければ、2、3時間おきに塗り直し(重ね塗り)をすることをおすすめします。余談ではありますが、ひと昔前までの日焼け止めは、洋服の裏など真っ白になってしまう製品が多かったように感じますが、最近の製品は白くならないものが多いように感じます。その他にも、トーンアップやカバー力のある製品も販売されていて、化粧品として日々使用できるものが増えているように感じます。見落としがちではありますが、説明文に2層タイプと書かれている場合には、よく振ってから使うようにしてください。

毎晩一日の汚れを落とすように、日焼け止めもきれいに落とすようにしましょう。耐水性の高い日焼け止めなど、一部のものには、製品の説明文に「専用のクレンジングで落としてください」と明記されていることもありますが、多くは、メーキャップ化粧品を落とすメーク落とし(メーククレンジングオイルなど)を使って、溶かしだすようにやさしく洗ってください。