紫外線による皮膚への影響
皮膚には紫外線から身を守る仕組みが備わっています。もっとも強力な光線防御は皮膚にある色素細胞が作るメラニン色素です。メラニンは紫外線、可視光線、赤外線を吸収して、DNAへのダメージを少なくします。人間の皮膚の色はさまざまです。これは黒褐色のメラニン色素のためで、メラニンが多いほど肌の色は黒くなり、紫外線に対して抵抗性があります。白人では紫外線を浴びても赤くなるだけで、あまり褐色になりません。日本人は赤くなるとその後数日して褐色になります。国際的なスキンタイプでは白人が該当するタイプ?から黒人が該当するタイプ?まで6段階に分けられています。日本人はこの基準ではタイプ?から?くらいです。日本人でも色白で、日光にあたると赤くなりやすくて、黒くなりにくい人は紫外線対策が必要です。また、肌の色が黒い方が紫外線に対して抵抗力があるからといって、むやみに日焼けすることは良くありません。地表にいる私たちが浴びる紫外線のうち、UV-Bは地球上に届いている量は少ないのですが、皮膚の細胞のDNAに傷をつけてしまいます。皮膚の細胞にはこのDNAの傷を修復する仕組みが備わっています。しかし、DNAの傷が大きすぎたり、傷が度重なって修復能力を超えたりすると直し間違いが起り、誤った遺伝情報(突然変異)が生じることがあります。これが皮膚がんの原因になると考えられています。私たちは子どものうちに大量の紫外線を浴びていると考えられていますが、その影響は何十年もたってから現れてきます。子どものうちから紫外線を浴びすぎないよう、ぼうし、衣類、日焼け止めによる紫外線防御を心掛けることが大切です。
紫外線の皮膚への影響は、太陽にあたってすぐにみられる急性傷害と、長年にわたってあたり続けて現れる慢性傷害に分けることができます。急性傷害とは、紫外線を浴びると皮膚に炎症が起こり、真っ赤で痛い日焼け(サンバーン)とその後に続く黒っぽくなる日焼け(サンタン)が急性傷害として現れます。サンバーンは、日光にあたって数時間後から赤くひりひりとした炎症が起こり、8時間から24時間でピークとなり、2、3日で消えます。あたりすぎたときは、水ぶくれとなって皮がむけることもあります。海水浴などで日焼けをし過ぎたと思ったら、なるべく早く冷水タオルなどで冷やすと多少軽減されます。サンタンは、日光にあたって数日してから肌が黒っぽくなり、数週間から数カ月続きます。紫外線で色素細胞が刺激され、メラニンをたくさん作るために起こります。また、紫外線で皮膚に炎症が起こると、それがきっかけとなって口の周りの単純ヘルペスが再発することが往々にしてあります。他に、ふつうの人なら何でもないような日光ばく露で何らかの皮膚症状を生じる場合を日光過敏症と総称します。これにはたくさんの原因があり、中には、ある種の内服薬や外用薬が原因となることもあります。このように、いつもよりひどい症状(水ぶくれ、他人と比べて著しくひどい日焼け、皮膚が腫れあがる、など)が見られたら、皮膚科医の診察をうけるようにしてください。
長年日光を浴び続けていると、皮膚のシミやしわ、ときには良性、悪性の腫瘍が現れてきます。これを慢性傷害といいます。お年寄りの顔や手の甲に見られるこれらの変化は、一般に加齢による老化と思われがちですが、実は生理的な加齢に加えて、紫外線による慢性傷害によって生じる光老化の結果でもあります。光老化は加齢による自然の老化とは異なり、適切な紫外線防御対策により防ぐことができるものです。紫外線に関連してできる皮膚の腫瘍には良性のもの(脂漏性角化症)と悪性のもの(皮膚がん)があります。UV-Bのばく露と関連することが知られている皮膚がんとしては、前がん症である日光角化症と有棘細胞がん、そして、基底細胞がん、黒色腫のなかの悪性黒子型黒色腫と表在拡大型黒色腫があります。日光角化症の段階で治療すれば生命にかかわることはありませんが、治療しないとより悪化し、転移すれば生命に関わります。
紫外線の皮膚への影響は、太陽にあたってすぐにみられる急性傷害と、長年にわたってあたり続けて現れる慢性傷害に分けることができます。急性傷害とは、紫外線を浴びると皮膚に炎症が起こり、真っ赤で痛い日焼け(サンバーン)とその後に続く黒っぽくなる日焼け(サンタン)が急性傷害として現れます。サンバーンは、日光にあたって数時間後から赤くひりひりとした炎症が起こり、8時間から24時間でピークとなり、2、3日で消えます。あたりすぎたときは、水ぶくれとなって皮がむけることもあります。海水浴などで日焼けをし過ぎたと思ったら、なるべく早く冷水タオルなどで冷やすと多少軽減されます。サンタンは、日光にあたって数日してから肌が黒っぽくなり、数週間から数カ月続きます。紫外線で色素細胞が刺激され、メラニンをたくさん作るために起こります。また、紫外線で皮膚に炎症が起こると、それがきっかけとなって口の周りの単純ヘルペスが再発することが往々にしてあります。他に、ふつうの人なら何でもないような日光ばく露で何らかの皮膚症状を生じる場合を日光過敏症と総称します。これにはたくさんの原因があり、中には、ある種の内服薬や外用薬が原因となることもあります。このように、いつもよりひどい症状(水ぶくれ、他人と比べて著しくひどい日焼け、皮膚が腫れあがる、など)が見られたら、皮膚科医の診察をうけるようにしてください。
長年日光を浴び続けていると、皮膚のシミやしわ、ときには良性、悪性の腫瘍が現れてきます。これを慢性傷害といいます。お年寄りの顔や手の甲に見られるこれらの変化は、一般に加齢による老化と思われがちですが、実は生理的な加齢に加えて、紫外線による慢性傷害によって生じる光老化の結果でもあります。光老化は加齢による自然の老化とは異なり、適切な紫外線防御対策により防ぐことができるものです。紫外線に関連してできる皮膚の腫瘍には良性のもの(脂漏性角化症)と悪性のもの(皮膚がん)があります。UV-Bのばく露と関連することが知られている皮膚がんとしては、前がん症である日光角化症と有棘細胞がん、そして、基底細胞がん、黒色腫のなかの悪性黒子型黒色腫と表在拡大型黒色腫があります。日光角化症の段階で治療すれば生命にかかわることはありませんが、治療しないとより悪化し、転移すれば生命に関わります。