紫外線とビタミンD
私たちの身体にとって、紫外線とビタミンDは切っても切れない関係にあります。ビタミンDの主な働きは、腸からのカルシウムの吸収を2〜5倍程度増加させることです。ビタミンDが不足すると、食事でカルシウムを摂っていても十分吸収されず、カルシウム不足に陥ります。血液中のカルシウム濃度が低下すると、けいれんなどの大きな症状が起こるため、骨からのカルシウムを溶かしだして供給するようになります。その結果、骨の強度が低下して曲がりやすくなり、くる病(主に成長期のこども)や骨軟化症(成人)といった病気を起こすようになります。
では、体内でビタミンDはどのような働きをしているのでしょうか。遠い昔、海中から陸に出て生活するようになった生物は、重力に打ち勝つために強い骨が必要になりましたが、食物だけでは十分なビタミンDが摂れませんでした。そこで、紫外線を使って自分の体内でビタミンDを作る仕組みを身につけました。材料は体内に豊富に存在する7−デヒドロコレステロールという物質で、皮膚にUV-Bが照射されると皮下でビタミンDが産生されます。つまり、ヒトは食事からのビタミンDと日光紫外線によるビタミンDの両方を使って、必要なビタミンDを得ています。このようにしてできたビタミンDは、体内でさらにいくつかの酵素の働きで活性化されて、腸、腎臓、骨などのカルシウムの代謝とかかわりの深い臓器で働きます。
ビタミンDを多く含む食品は、きのこ類や脂身の魚類です。その他の食品には少ししか含まれておらず、必要量を食事だけから摂るのは困難です。そのため、多くの人は必要ビタミンD(1日400〜1000単位、10〜25?)の半分以上を日光紫外線に依存しているのが現状です。皮膚の薄い欧米人と比べて、皮膚色の濃いアジアやアフリカの人々がビタミンD欠乏症に陥りやすいことはよく知られていますが、特に日光にあたることの少ない人がハイリスクです。さらに、ビタミンDを作る紫外線の波長は日焼けをする紫外線の波長とほぼ同じで、SPF30の日焼け止めをしていると、皮下でのビタミンD産生は5%以下に落ちてしまうことにも注意が必要です。日本では近年、特に乳幼児のビタミンD欠乏症が増加しており、高度のO脚やけいれんで外来受診する乳幼児が急増しています。日焼けを避ける若年女性が増えたことがあり、妊婦さんがビタミンD欠乏状態にあり、もともと骨量が少ない赤ちゃんが多いうえに、完全母乳栄養やアトピー性皮膚炎に対する除去食、生後の日光浴不足が重なることがリスクの要因と考えられています。食物からの摂取や日光浴等が難しい妊婦さんや日常的に紫外線予防を行う妊婦さんは、生活スタイルによらず、信頼できる供給元からの、ビタミンDのサプリメントを利用するのもひとつの方法として勧められています。
では、体内でビタミンDはどのような働きをしているのでしょうか。遠い昔、海中から陸に出て生活するようになった生物は、重力に打ち勝つために強い骨が必要になりましたが、食物だけでは十分なビタミンDが摂れませんでした。そこで、紫外線を使って自分の体内でビタミンDを作る仕組みを身につけました。材料は体内に豊富に存在する7−デヒドロコレステロールという物質で、皮膚にUV-Bが照射されると皮下でビタミンDが産生されます。つまり、ヒトは食事からのビタミンDと日光紫外線によるビタミンDの両方を使って、必要なビタミンDを得ています。このようにしてできたビタミンDは、体内でさらにいくつかの酵素の働きで活性化されて、腸、腎臓、骨などのカルシウムの代謝とかかわりの深い臓器で働きます。
ビタミンDを多く含む食品は、きのこ類や脂身の魚類です。その他の食品には少ししか含まれておらず、必要量を食事だけから摂るのは困難です。そのため、多くの人は必要ビタミンD(1日400〜1000単位、10〜25?)の半分以上を日光紫外線に依存しているのが現状です。皮膚の薄い欧米人と比べて、皮膚色の濃いアジアやアフリカの人々がビタミンD欠乏症に陥りやすいことはよく知られていますが、特に日光にあたることの少ない人がハイリスクです。さらに、ビタミンDを作る紫外線の波長は日焼けをする紫外線の波長とほぼ同じで、SPF30の日焼け止めをしていると、皮下でのビタミンD産生は5%以下に落ちてしまうことにも注意が必要です。日本では近年、特に乳幼児のビタミンD欠乏症が増加しており、高度のO脚やけいれんで外来受診する乳幼児が急増しています。日焼けを避ける若年女性が増えたことがあり、妊婦さんがビタミンD欠乏状態にあり、もともと骨量が少ない赤ちゃんが多いうえに、完全母乳栄養やアトピー性皮膚炎に対する除去食、生後の日光浴不足が重なることがリスクの要因と考えられています。食物からの摂取や日光浴等が難しい妊婦さんや日常的に紫外線予防を行う妊婦さんは、生活スタイルによらず、信頼できる供給元からの、ビタミンDのサプリメントを利用するのもひとつの方法として勧められています。